紫外線による皮膚障害は、短期的には日焼けであり、長期的には皮膚がんです。紫外線(UV)はその波長により、UVA、UVBとUVCに分類されますが、皮膚への傷害性の点ではUVBが最も影響が大きいです。

サンスクリーン(日焼け止め剤)の効果はSPF(Sun Protection Factor)で性能表記されています。UVBに対する防御効果で表されていて、例えばSPF30の製品ならば、夏の海岸で20分間日光にあたるとすると、20分×30=600分間日光に当たって初めて、翌日に皮膚が赤くなるという計算となります。SPFは50以上になるとその性能に差がなくなるので50+の表記になります。

日光からは眼も守ってください。サングラスの着用とつば付き帽子の着用で、眼について、90%の紫外線をカットできると計算されています。

紫外線ばく露と労災認定の要件としては、作業条件・期間からその有害程度が妥当と考えられていること、医学上療養が必要と認めらる症状であること、紫外線傷害のうち短期的影響がその対象になりやすい点に留意してください。