人工透析は血液内の老廃物を人工的に取り除く治療で、腎機能が低下した人の治療法である。血液透析として人工透析(病院や施設が多い)をしている人は全国で31万人、腹膜透析(在宅が多い)として人工透析をしている人が全国で1万人います。透析年齢は45歳から増え始め、ピークの年齢層は65~69歳であり、全体では2.5人/1000人の人々が人工透析を受けています。定年延長が趨勢になる昨今では、人工透析は働く人々の身近な課題のひとつでもあります。

人工透析のイメージとしては、一生涯続く、1回4時間で週3回、透析直後のフルマラソンにも匹敵する倦怠感などがあります。

人工透析治療については、医療費助成制度や障害年金や身体障害者手帳などの社会保障制度が整備されていて、自立支援医療として厚生労働省管轄となっている。

人工透析を受けている人々の就業についての理解は、いまだ十分とは言い難い程度のレベルかもしれない。重い身体的・時間的負担、・経済的負担、透析日への有給日の一律的な該当の不平等性、透析日への欠勤日の安易な該当による不平等性、就業規則における柔軟対応の不十分性などの課題がある。

障害を抱えた人々が健常な人々の中で、同等にそして幸福に生きる社会を実現する考え方をノーマライゼーションという。