手指のウィルス対策には、石鹸を使った手洗いが有効で、手洗い後のさらなる消毒は必要ありません。手洗いができない状況では、アルコール消毒が有効です。アルコール濃度については、70%以上95%以下が推奨されていますが、60%台でも一定の効果があるといわれています。他に、熱水、次亜塩素酸Na(ナトリウム)は安全性の観点から使用禁止、他の洗剤や次亜塩素酸水は未評価のため使用しないほうがよいとされています。

モノの表面のウィルス対策には次亜塩素酸Naが有効で、市販の家庭用漂白剤を0.05%に薄めて拭きます。熱水も、80℃10分間で有効です。次亜塩素酸水も80ppm以上のものをたっぷり使い表面をヒタヒタ濡らした後、20秒以上おいて拭き取るとよいとされています。手指用以外の界面活性剤については、ウィルスの膜を破壊して無毒化することで有効であり、塩化ベンザルコニウムや直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Naの他数種が知られています。

空気中のウィルス対策については、 換気が有効で、2方向の窓を開けて風の流れを作り、1時間に2回以上、数分間程度風を通すことが推奨されています。

消毒剤の空間噴霧については、「室内空間で日常的に物品等の表面に対する消毒剤を空間噴霧することは、人体への有害な影響を考えると推奨できない」(WHO、CDC)と警句が発せられています。

一般的な消毒法についてのお問合せは、厚生労働省コールセンター0120-565-653、あるいは経済産業省コールセンター0570-550-612にお電話をしてください。