換気機能のない循環式エアコンを使用している施設では、換気を堅実に行うと室内の温度と湿度を基準値(28℃以下・70%以下)に維持できないことあります。このたび、厚生労働省は新型コロナウィルス感染症下における換気の継続と熱中症予防を両立するための2つの方針を打ち出しました。

・温度28℃以下・湿度70%以下に維持できる範囲内で、2方向の窓を開けて換気する。

・窓を十分に開けられない場合は、可搬式の空気清浄機を併用することは換気には有効である。(空気清浄機の性能は、HEPAフィルタろ過式・風量5㎥/min以上で、6畳程度に一台設置を推奨)

の2点です。

換気機能がある循環式エアコンを使用している場合でも、総じて、ビル管理法における空気環境の調整に関する基準に(温度17~28℃余白、湿度40%~70%)に適合するように調整することを勧めています。

室内外問わず、マスクを装着することが、「新しい生活様式」となった現在、特に夏場の熱中症の発生に留意しなければならないところです。この時期に厚生労働省が、換気と温度・湿度の調節方法を、目標数値基準とともに周知したことは、タイムリーであります。

 

厚生労働省のリーフレットは、下記をクリックしてください。

「換気の悪い密閉空間」における換気方法を厚生労働省

2020/6/22 コラム

「熱中症について(新型コロナ感染症対策も含みます)」